2017-08

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帰り道




昨日、末娘の大学の入学式だった。
山の傾斜を利用してデザインされたキャンパスの
桜の木はようやく花を付け始めていて、満開になったら
さぞや見事だろうなと思った。私は知らなかったが、
作家の宮本輝の出身校だそうで、入学生全員に記念品として
落款入りの宮本輝の小説『青が散る』が配られた。
午後からオリエンテーションがある娘とわかれて、
宮本輝記念館を見学して帰ってきた。

そんな訳で、夜帰宅した娘を囲んでささやかなお祝いを
していたら義母の就寝時間を大幅に過ぎてしまった。
なので義母、今朝はぐっすり眠っていて、起こすのも
かわいそうな気がして、結局、桜が咲き始めた道を
デイサービス「ひまわり」まで散歩を楽しみながら
送っていったのだった。

その帰り道。
「今年も桜、見られてよかった…」という義母のことばを思う。
桜ほど、見る者のこころに沿ってさまざまな感慨をもたせる花は
他にないのではないか。義母は自分の命を思っていた。
今年、日本では大きな震災があった。
私は義母を送っての帰り道、咲きはじめた桜をながめながら思う。
桜の花を見て今年ほどつよく命について考えさせられる年はないと。
今、自分が生きていること、自分の命。それは自分だけのもの
自分ひとりのものではない。
東日本大震災で失われた多くの尊い命。明日あるはずだった、
これからも変わらず続いていくはずだった自分の生活・命が
一瞬にして奪われる無念。亡くなった人たちがつなぎたくても
つなげなかった命のことを思う。
今年の桜を見て、私は思う。私の命は去年の桜の頃よりも
少し重たくなったと。亡くなった方々に託された命があるから、
その分も、もっとしっかりしろよ!と自分を叱咤する。
どう生きるか、責任重大である。
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● COMMENT ●

お嬢さんのご入学おめでとうございます!
素敵な4年間が過ごせますように(^人^)

桜・・・
毎年見るたびに西行の「願わくば・・・」の句を思い浮かべます。
桜って日本人に多かれ少なかれ「命」を連想させる花なんだなぁ・・・と
ほろほろ咲きの枝を見ながら今年も思いました。

とまさんさん、コメントありがとうございます。
ちゃんと勉強するんだろうか…。
バイトだけはちゃっかり決めて昨日から行って
ますけどねぇ(笑)
桜は無心に咲いているんですが、うちながめる
人間のその時どきのこころの有りようを映し出す
鏡のような花でもありますよね。


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