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2011-02

ふたたび夢

 帰る家のあるさびしさをどう言おう  村井見也子

この前、久々に見た夢のことを書いたら、ちょうど今読んでいる

保坂和志の短編小説「夏の終わりの林の中」にこんなくだりがあった。

「夢の中でぼくはある家に帰らなければならない。それは自分の家ではない。

誰の家かわからない、(中略)けれどもぼくはその家を生理的に嫌っている。

嫌で嫌で仕方がない」何がそんなに嫌なのかはうろ覚えなのだが、その家にいる

間中ずっと早く出たいと思っているのだが、なかなか出られない。そして違和感や

嫌悪感がずっと残っている、そんな夢であるらしい。

同時進行で再読している村井見也子句集『薄日』の中にも上のような一句が

ある。わが家という言い方をすればいちばんくつろげる場所なのだけれど、

家族の間に何らかの齟齬があって、お互いのこころが通わなくなってしまうと、

家は一転、暗く冷たい箱に豹変してしまう。

  わたくしの家のかすかな腐敗臭      佐藤みさ子

今回は家シリーズということで(笑)

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