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2011-02

ルーシー・リー展

土曜日。義母をデイサービスに預かっていただいてから

北浜整骨院へでかける。その帰り道、東洋陶磁美術館横を

通ってみたら、ほとんど諦めていた「ルーシー・リー展」、

すんなり入れた。ルーシー・リーとう陶芸家のことは何も

知らなかったけど、その作品群は素晴らしいもので

この機会に彼女の作品に出会えたことがとても嬉しかった。

ウイーンで生まれ、ロンドンで活躍した都市に生きた陶芸家

としての彼女のすぐれて美しく洗練されたフォルム、計算された

あたたかみのある歪み、溶岩釉が生み出す不思議な質感など、

そのひとつひとつに感動していると、最後に音声ガイドから流れて

きた彼女のことばがとても印象的だった。

個性的であること、人と違っていることを目指しているのではない、

ただ私はまだ充分ではない、そう思いながら創作を続けている、

細部は違っているかもしれないけど、だいたいそのようなことば

だったと思う。

人と比べるのではない、ただただ自分の創作を追求し続けること。

まだまだ途中だという自覚をもって創作をつづけるうちに

身に付いていくもの、それが個性なのかもしれない。

***

まだまだ充分ではない、それはとても大事なこと。

創作においては謙虚さがなくてはいけない。

謙虚さといってもこびるということではない。

素材に対する感謝の念、さらには畏怖の念というもの

のない作品はつまらないと思う。

たとえば川柳なら、ことばをおのれの手足のごとく

酷使している作品には辟易する。自分が王様で

ことばはただの一兵卒的な感覚で使っている作品には正直、

近寄りたくもない。

けれども、そういった作者に限って「俺様の作品がわからん

のか」と読むことを迫ってきたりするから始末が悪い。

あのねえ、人を近寄りがたくしておきながら読めってのは

傲慢じゃないの?私たちにはシカトする自由だってあるんだから。

読みというのは読まれて初めて成立するのであって、読者を

立ち止まらせることができなければ永遠に読まれることがない

という当たり前のことがわかっていない人は困りものである。

こういうことを書き始めると止まらなくなるので、

このあたりでやめとこ。
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