2006-11

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訃報がつづく

昨日、同居人の古くからの友人だった詩人の沢木進さんの葬儀に参列した。突然のことだった。喪主挨拶の時に、沢木氏夫人である詩人の原冬季子さんは、何の心の準備もないまま逝ってしまった夫へのラブレターを私たちの前で読み上げた。
 「夫であり、先生であり、友人であり、同士であった大好きな進さん」で始まるその最後のラブレターを私は泣きながら聞いていた。お料理の得意な原さんの「もう私の作ったお弁当を食べてはくれないんですね」ということばには胸がつぶれる思いだった。50歳半ばの、詩人としても脂の乗った年齢で倒れた沢木さんの早すぎる死を惜しまずにはいられない。
 沢木進詩集『地球の緑の丘』はみずみずしい少年のような感性で、そのころはまだ川柳も知らなかった私には新鮮な衝撃だった。詩のことばでこんな大きな世界を謳えるのか、ペン一本で宇宙さえ創造できてしまうのかと驚いた。ことばは素晴らしいと思った。
柩に横たわった沢木さんは、たくさんの花に囲まれて以前とまったく変わらない少年のような美しいかんばせだった。彼の足元に私は百合の花束を置いた。

   少年はことばの風に乗り空へ  朝世
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山内令南作品集『夢の誕生日』

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